掲載日 : 2020-11-02
今年度リニューアルしたくにびき学園では、学園生に地域課題について考えたり関わっていただく機会をこれまで以上に設けています。
東西各校において年間で 8 つのテーマを設定し、各テーマごとに事前学習 (座学) →現地学習→振り返り (座学) という 3 週で 1 セット
の流れで、同じ講師の方に指導をいただくことにしています。
東部校の記念すべき 1 回目のテーマは「里山で暮らすということ」。
講師は東京生まれ東京育ちで、地域おこし協力隊員として I ターンされ、木次町に定住された「つちのと舎 (や)」代表の三瓶裕美さんに
務めていただきました。
第 1 週目 10 月 13 日は、移住に至るまでの経過や動機、自分のキャリアやスキルを活かした地域とのかかわり方などをお話し
いただきました。
第 2 週目 10 月 20 日 は実際に木次町へ出かけ、つちのと舎と地元の日登交流センターを見学し、講義を受けました。
つちのと舎へは収容人数の関係から 2 班に分かれて伺い、三瓶氏が積極的に地元の方と関わり、楽しみながら少しずつなじんで
こられた様子や、活動の広がりについて理解を深めました。
日登交流センターでは、センター長で地域自主組織「日登の郷」会長の佐藤弘之さんから組織の取り組みについてお話を伺いました。
初代日登中学校長の加藤歓一郎先生の教えによりもともと団結力のある日登地区が、雲南市が取り組む地域自主組織により、
さらに地域の結束力が向上するような活動を次々と実践されており、豊富な活動内容に驚きました。
移住者を受け入れる地域性があるのもこの地区の強みということで、ここに三瓶氏のような方が入ってこられることにより、
活動の幅が広がることを教えていただきました。
最終週 10 月 27 日は三瓶さんのご指導のもと、振り返りを行いました。
先週の現地学習で一番良いと思ったことや気になったことをグループ内で発表し意見交換することから始まり、最後は
これまでの学習を振り返り「自分の身の回りに取り入れるとすればどんな風にするか」「できないと思う人はできない理由」
についてグループ内で発表し、お互いに感想を伝え合いました。
コロナ対策のパーテーションやマスクで聞き取りにくい中、仲間の発言に耳を傾けて思いを共有し「有意義な時間だった」
「たくさん話せてよかった」等の感想が寄せられました。
「里山で暮らすということ」は、一つの決まった答えや完璧な解決策がある内容ではありませんが、自分なりの地域との向き合い方や
関わり方を考える機会になりました。
【写真左】つちのと舎の見学及び講義
【写真中】日登交流センターの見学及び講義
【写真右】振り返りのグループワーク