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なぜ石見神楽は私たちの心をつかんで離さないのか

掲載日 : 2020-12-11

こんにちは。石見支所です。

くにびき学園西部校では、12 月 4 日に事前学習として石見神楽の成り立ちや歴史、現代における位置づけなどを学びました。12 月 11 日は現地学習として、石見神楽を支える人たちにスポットを当て、活動の様子や思いを聞いたり、現場を見せていただきました。



午前中は座学を行いました。神楽面職人から制作活動についてお話を伺ったり、浜田市内の石見神楽社中の代表の方から、舞手の活動と思いについてお話をお聞きしました。観光資源としての、分かりやすいインパクトのある神楽もありつつ、一方で神楽の起源や元々の意味など、伝統文化としての神楽もあり、現在そして未来へつないでいくために神楽はどうあるべきか、とても考えさせられる講義でした。



午後からは、浜田市金城町の『神楽ショップくわの木』へお邪魔し、神楽道具の制作現場を見学させていただきました。障がいを持った方と地域の方とが一緒になって、多くの工程と細かい作業を分担して一つ一つの衣装や道具を作っておられました。



多くの人にとって石見神楽との接点は“観ること”がほとんどですが、その石見神楽の担い手や支えている人たちの思いに触れ、石見神楽を観る“視点”が変わったように思います。来週は『振り返り講義』です。



【写真左】午前中の座学は、浜田市下府町に 2020 年 11 月にオープンした『いわみ文化振興センター』をお借りしました。

【写真中】昼食は、浜田市金城町の雲城公民館をお借りしました。公民館長はシマネスクくにびき学園 OB で、現役生に激励の言葉をいただきました。

【写真右】石見神楽の衣装は時代とともに豪華絢爛なものになり、これも観る人を惹きつける要素の一つです。とても細かい作業で丁寧に作られています。