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~石見神楽を支える人々~

掲載日 : 2021-12-09

こんにちは。石見支所です。
くにびき学園西部校の 30 期 (前期課程) の学園生は、11 月 30 日に事前学習として石見神楽の成り立ちや歴史、現代における位置づけなどを学びました。12 月 7 日は現地学習として、石見神楽を支える人たちにスポットを当て、活動の様子や思いを伺ったり、現場を見せていただきました。

午前中は、浜田市金城町の『神楽ショップくわの木』へお邪魔し、神楽道具の制作現場を見学させていただきました。障がいのある方と地域の方とが一緒になって、多くの工程と細かい作業を分担して一つ一つの衣装や道具を作っておられました。
午後は座学を行いました。神楽面職人の小林泰三氏から、丁寧な技法による制作活動のほか、神楽の魅力を伝える取り組みなどについてお話を伺いました。また、浜田商業高校教頭の布施武司先生からは、神楽の舞手としての思いや、浜田商業高校郷土芸能部発足の経緯などについてお話を伺いました。
神楽の起源や元々の意味など、伝統文化としての神楽もあり、現在そして未来へつないでいくために神楽はどうあるべきか、考えさせられる講義でした。

多くの人にとって石見神楽との接点は“観ること”がほとんどですが、その石見神楽の担い手や支えている人たちの思いに触れ、石見神楽を観る“視点”が変わったように思います。来週は『振り返り講義』を行います。


【写真左】石見神楽の衣装は時代とともに豪華絢爛なものになりました。よく見ると「鋭い目」の表情も観る人を惹きつけます。
【写真中】神楽面は石見産の粘土や和紙、古文紙の再利用などにより制作されています。
【写真右】浜田商業高校教頭の布施先生からは、部活動としての神楽の魅力や石見神楽の構成「道」と「型」についてもお話を伺いました。