お問い合わせ一覧

地元小学校との交流事業について (社会福祉法人島根県社会福祉事業団 特別養護老人ホーム簸の上園)

1. 社会福祉法人島根県社会福祉事業団 特別養護老人ホーム簸の上園

地元小学校との交流事業について ~地域を支える次世代への福祉教育の実践~
簸の上園での交流会

2. 取組に至った経緯

雲南市大東町唯一の特別養護老人ホームである簸の上園は、平成 15 年から近隣の海潮小学校と交流事業を行っていました。簸の上園での合同運動会に児童のみなさんが参加され、海潮小学校での発表会を簸の上園の利用者の方が観覧するなど、互いに行き来していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、その交流が途絶えていました。
また、雲南市では人口が減少する中、高齢化率が上昇し、介護・福祉を支える人材不足が懸念されています。
こうしたことから、これまでの交流事業をさらに発展させ、地域の将来を担う子どもたちへの福祉教育が必要ではないかと考え、海潮小学校での出前講座について計画しました。

3. 取組の内容

令和 3 年 9 月、海潮小学校で出前講座を行いました。コロナ禍が継続しており、施設代表の職員 1 名で出かけ、小学 3 年生及び 4 年生を対象に実施しました。
特別養護老人ホームに来たことがない児童がほとんどで、「簸の上園では、どんな人がどんな風に生活されているのか?」「介護って、具体的にはどういうことをしているのか?」など、子どもたちにもわかりやすいように資料を作成しました。出前講座では、施設概要のほか、居室や浴室、洗面所といった建物、施設で調理する様々な形態の食事について、画像を使って説明しました。また、施設での利用者の方の生活風景を動画で視聴することで、実際に施設に見学に来てもらったような雰囲気を味わってもらい、さらに、子どもたちに実際に増粘剤を使ってお茶にとろみをつけてもらいました。
子どもたちからは、「うちのお父さんもボランティアに行ったことがあるって言ってた!」「近所のおばあさんがおられるみたい!」など、施設と地域とのつながりを感じる声が聞かれました。また、出前講座で感じたことを子どもたちに絵にしてもらいましたが、その絵があまりにすばらしく、簸の上園の新しいパンフレットの挿絵として使用させていただきました。
令和 3 年度出前講座の様子
令和 3 年度出前講座・とろみ付け
簸の上園新パンフレット
海潮小学校児童の絵

4. 取組の評価、課題、展望等

「コロナ禍でもできる交流を」と、出前講座を初めて実施しましたが、子どもたち、先生方との打合せをとおして、つながりがさらに深まりました。介護・福祉の担い手不足は、簸の上園にとっても重要課題です。将来の人材育成につながるよう、今後は地域の中学校や高校にも、介護・福祉の魅力を伝える取組を行う予定です。

法人の概要

法人の正式名称 社会福祉法人島根県社会福祉事業団
法人の所在地 島根県松江市東津田町 1741 番地 3
いきいきプラザ島根 5 階
経営施設種別 特別養護老人ホーム、障害者支援施設、保育所
電話番号 0852-32-5966
ファックス番号 0852-32-5968
URL https://www.ssw.or.jp/