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地域のお花・野菜いきいき運動 (社会福祉法人あすなろ会)

1. 社会福祉法人あすなろ会

『地域のお花・野菜いきいき運動』 ~バイオ分解式生ごみ処理機活用によるたい肥の活用運動~

2. 取り組みに至った経緯やきっかけ・背景

当法人では、これまで、SDG's 活動として、17 の目標のうち、具体的な実践として 11 の目標・ 13 の実践に取り組んで参りました。主な活動として、・ SDG's17 の目標に対する「絵本の読み聞かせ」、太陽光発電の活用、照明の LED 化、海と日本プロジェクトに参画し、園児との海岸清掃を通して、海ゴミのゼロ化への貢献、事業継続計画 (BCP)、避難確保計画、防災計画の策定等様々な活動が挙げられます。

また、以前より、循環型社会の実現に貢献したいと思い、生ごみを「燃やす」から「生かす」ことができないかと考えていました。数年前から世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスにより、社会活動や人々の生活は一変し、人と人や、地域の絆が希薄になったり、これまであたりまえにあった「絆」や「笑顔」の取り戻しへの思いが日に日に増すようになりました。現在のコロナ禍においてでも、人々の心や地域に多くの笑顔が生まれ、いきいきとした地域となるよう「地域のお花・野菜いきいき運動」へと至りました。
バイオ分解式・生ごみ処理機

3. 取り組みの内容

本運動は、保育園で作っている給食の、調理中に出る生ごみや残食・残飯を生ごみ処理機に入れて、たい肥を作って活用する運動です。たい肥にする方法は、バイオ分解式・生ごみ処理機 (バチルス属という自然界の菌と混ぜ合わせる) を活用しています。調理中の生ごみや残飯を、約 10kg 処理機に投入します。24 時間後には分解・減量され、この時点で原形はほとんどなくなります。分解を続け 48 時間後には、投入量の 1/5 ~ 1/10 の量でたい肥が完成します。例えば、10kg を投入すると 48 時間後には、1 ~ 2kg のたい肥が出来ます。たい肥には「窒素・リン酸・カリ」が含まれます。

たい肥の活用方法は、①生ごみから生まれる環境教育。②園児や職員教育の一環として、地球にやさしい環境教育、ごみ減量化の促進をめざす。③限りある資源のムダをなくし、地球環境を守るために、幼児期からの意識づけを保育園で行う。④法人並びに保育園で作っている農作物や植物の肥料としての活用。⑤肥料の無料配布による地域のお花・野菜いきいき運動。(園児保護者、高齢者施設ご利用者、あすなろ第 2 保育園近隣住民、園がある高松地区のコミュニティセンター、来客者、主旨に興味のある方…等) ⑥自然を大切にするリサイクル。(保育園の厨房から生ごみゼロ作戦の開始) ⑦リサイクルの大切さを園児や職員も一緒に学べる。等幅広く活用しています。
処理中の様子
園児によるプランター植え付け活動

4. 取り組みの感想と今後に向けて

本運動は、SDG's 「持続可能な開発目標」の主旨にも類する、循環型社会の実現に貢献したいという思いからはじまりました。これまではただのゴミとして処理していたものが、地球への負荷軽減や人に喜ばれる役に立つものに生まれ変わりました。多くの皆様に配布させていただき、大変に喜んでいただいたことは、これからの運動の励みとなります。今後は、本運動を推進していくとともに、園単独の設置だけでなく、法人内各施設が集まる法人本部の敷地内への設置を検討します。そして、これまで取り組んできた地域貢献活動の充実と拡充を図り、地域福祉の向上に寄与できればと考えております。
地域住民の方への配布の様子

5. 組織の概要

あすなろ第2保育園

名称 社会福祉法人あすなろ会
法人本部所在地 島根県出雲市白枝町 396 番地 2
経営施設種別 認可保育所、病児保育、放課後児童クラブ、介護付きケアハウス、通所介護、訪問入浴介護、指定居宅介護支援、小規模多機能型居宅介護
電話番号 0853-22-4801
ファックス番号 0853-25-1158
URL https://www.asunaro-izumo.or.jp